京都*奈良の旅 その4 なんぱ編

旅 日本編

山辺の道も終盤。
もうすぐ・・・と、思いながら歩いていますと、
不思議な看板が出てきました。

池があり、そちらに向かってあるいていくと、
表からは見えないところにもう一つ池があり、ひっそりと神社が・・。

これより先はいけず、遠くからお姿を拝見するかんじでお参りしました。

このような神社がたくさんあって、ずっと、パワーをいただく一日でした。

その後はもう夕方なので、神社は翌日お参りすることにし、
途中、海石榴市(つばいち)のちまたと呼ばれるところにきました。
海石榴市は、交通の要所で市の立つところ、
そこで、歌垣が行われ、歌を詠み交わして、
男女が集まり恋人同士になっていたところなんです。

 

「むらさきの灰さすものぞ つばいちの、八十のちまたにあえる児や誰」

青春ですね~。
【紫染めのために使った椿の灰という意味の
「海石榴市(つばきいち)」の
このちまたでおあいしたあなたは誰?】という現代語訳の
この万葉集歌は、女の子の名前を聞いています。
当時女性に名前を聞くというのは、
「今夜一緒に過ごしませんか?」という意味でしたので、
古の皆様は、このあたりでなんぱしていたんだな~。

きっと私もここでなんぱされていたのだろうと、
まわりをみまわすと、
楽しそうにおしゃべりをするカップルさんがいましたよ。
ほほえましい・・・。

それにしても、歌でプロポーズしていたなんてすてきですね~。
万葉集は、いきいきと庶民の生活感も伝わってくるので、
わたしは大好きなんです。

さて、その後3人は、道を間違えながらも、
無事に、桜井駅までずっと歩いたのでした。

 

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